ヒアルロン酸治療

ヒアルロン酸治療

ヒアルロン酸とは

私たちの体内に元々ある成分で、皮膚や関節液などに多く含まれていますが40歳後半頃から減少しはじめます。

ヒアルロン酸は水に対して高い親和性を持ち、1gのヒアルロン酸に対して6リットルの水を吸収する能力があります。
また、分子量の大きいヒアルロン酸は粘度が高く、整形外科領域では、関節炎の治療で関節注射剤として用いられています。

美容医療では、この高い水分に対する親和性と粘度を利用して皮膚の張りや潤いを補ったり、弾力性を失ってできたシワやたるみの治療に用います。

フィラー(ヒアルロン酸・レディエッセ)を用いたシワ・たるみ・輪郭治療

ヒアルロン酸の分類

ヒアルロン酸濃度による違い

製品に含まれるヒアルロン酸の濃度が高いほど効果が長く持続します。

分子の結合(架橋)による違い

ヒアルロン酸の分子の間の結合(架橋)があると、体内でのヒアルロン酸の吸収が遅くなるため効果が長く持続します。逆に架橋がないとヒアルロン酸が滑らかとなり皮膚によくなじみますが、吸収は早くなります。皮膚の深い層には架橋型、薄い層には非架橋型といったように使い分けます。

効果の持続

ヒアルロン酸濃度や架橋の有無で異なってきます。
個人差はありますが、短いタイプで3〜6ヶ月、長いタイプで1年〜1年半程度が一般的な持続期間です。
最近は3〜4年持続するタイプもあるようですが安全性を考えると長く皮膚内にとどまるものより1年程度で吸収されるものが安心して使用できます。

当院で使用しているヒアルロン酸

ジュビダームビスタ

ジュビダームビスタ(米国アラガン社製)

米国アラガン社製
架橋型高密度ヒアルロン酸
米国FDA承認
日本厚生労働省承認(国内初・現時点では国内唯一)を受けており、安全性が保障されています。
当院医師はアラガン・ジャパン社が実施する講習セミナーを受講しています。

特徴

  • アラガン社独自のHYLACROSS技術により非常になめらかで均質な材質・均一な押出し特性で自然な仕上がりが期待できます。
  • 注入に抵抗がないため、治療の痛みが少なくて済みます。
  • 高架橋のヒアルロン酸を高濃度に含む3Dマトリックス構造によって酵素分解を受けにくいため治療効果が約1年以上と長く続きます。
  • 動物性の蛋白質を含まないためアレルギーの心配がなくテストは不要です。
  • 徐々に皮膚内で分解され100%吸収されます。

効果の持続

  • 従来のヒアルロン酸に比べて分解速度が遅く約2倍長く持続します。
    効果の持続は部位や皮膚の状態で異なりますが、約1年以上持続します。

適応

ヒアルロン酸 ジュビダームビスタ

― しわ ―
比較的深いしわ
法令線
マリオットライン
眉間
ゴルゴライン

ヒアルロン酸 ジュビダームビスタ

― 輪郭 ―
顔の輪郭

あご
こめかみ
ホホの凹み
口唇のボリュームアップ

ベロテロ(旧エセリス)

ベロテロ(旧エセリス)

米国メルツ社製
多種高密度マトリクスヒアルロン酸
米国FDAおよびEUで安全承認を受けた製品
アジア圏でエセリスとして販売されていたもので
成分特徴はエセリスと全く同じです。

特徴

  • 第4世代の非架橋型のヒアルロン酸です。
  • 皮膚へのなじみが非常によく、施術後の凹凸がほとんどありません。
  • 従来のヒアルロン酸ではできなかった細かいシワにも使用できます。
  • 非常に細い針を使用できますので、針を刺す時の痛みが少なく内出血のリスクも少なくなります。
  • 0.3%リドカイン(麻酔薬)を含有し、滑らかな性状のため注入時の痛みが少なくて済みます。
  • 動物性の蛋白質を含まないためアレルギーの心配がなくテストは不要です。
  • 徐々に皮膚内で分解され100%吸収されます。

効果の持続

  • 効果の持続は部位や皮膚の状態で異なりますが、6〜12ヶ月持続します。

最新の第4世代ヒアルロン酸で、非常に均一で粒子のない滑らかさが特徴です。

ベロテロ(旧エセリス)

ベロテロ(旧エセリス)は皮膚内に均等に分布しますので効果が自然で長持ちします。

ベロテロ(旧エセリス)

適応

ベロテロ(旧エセリス)

眼尻
目の下などの浅いしわ
その他の深いシワにも使用可能

症例

法令線

  • 治療前

    治療前

  • 治療後

    治療後

マリオットライン

  • 治療前

    治療前

  • 治療後

    治療後

  • 治療前

    治療前

  • 治療後

    治療後

ヒアルロン酸の治療の流れ

Step.1
カウンセリング
皮膚の状態をチェックし、治療方法やヒアルロン酸の種類、針の太さなど説明します。
Step.2
麻酔
洗顔後、痛みの弱い方は麻酔クリームを塗ります。(約60分)
Step.3
施術
注入部位に適した注射針(30〜33Gの細い針)を使用します。
注入部位によっては座った状態で効果を確認しながら丁寧に注入します。

ヒアルロン酸の治療後のケア

洗顔は治療後すぐできますが、治療部分のお化粧は当日避けた方が望ましいです。
消毒などの特殊な処置は不要です。

治療により皮膚に現れる症状

  • 針穴の赤み
    通常2〜3日で目立たなくなります。1週間程度続くこともあります。
  • 内出血
    内出血や腫れが生じることがありますが、2〜3週間で消えていきます。
  • 凹凸・しこり
    治療後数日皮膚の表面に凹凸を感じることがありますが自然になじんで消えていきます。ヒアルロン酸が皮膚内に残って永久に残るしこりを生じることはありません。

ヒアルロン酸治療を行う医師の心構え

シリコンなどの手術に比べて外来で簡単にできるため、シワ治療などに安易に治療を行われる傾向にあります。現在様々な製品が使用されていますが、ほとんどの製品は皮膚の異常の報告はほとんどなく安全な治療と考えてよいと思われます。それでもアレルギーや皮膚の血行障害などのリスクは完全に排除できません。顔面の解剖をきちんと理解している形成外科的知識をもった医師が十分な経験をもとに行うべき治療と考えます。また、隆鼻や顔面の輪郭形成といった整容的な治療は解剖学知識と美容外科の経験を必要とします。どこでも簡単に受けられる治療と安易に考えない方がよいと思います。しっかりとした技術を経験をもとに治療のリスクをきちんと説明して治療に臨むことが医師の義務と考えます。

治療を受けるにあたっての注意点

アレルギーについて

最近のヒアルロン酸は、体内にあるヒアルロン酸と同じ構造を持つヒアルロン酸を化学的に合成したものです。
従来のヒアルロン酸のように動物のタンパク質から合成していませんのでアレルギーの心配がほとんどありません。ただ、細胞膜のタンパク質は微量含まれているため、施術後に異常を感じた場合は適切な処置が必要です。

アレルギーが疑われる場合

治療部位が赤くなる、腫れる、かゆくなるなどの炎症反応が起こります。軽い症状の場合は、内服剤などの治療で改善します。
アレルギー症状が続く場合はヒアルロン酸溶解剤(ヒアルロニダーゼ)を用いて除去します。

皮膚の血行障害について

非常に稀ですが、皮膚の栄養血管を圧迫もしくは塞栓して皮膚の血行障害や壊死を起こす可能性があります。

血行障害が疑われる場合

初期には、治療部位もしくは近くの皮膚が赤くなる、じくじくする、痛むなどの症状が起こります。悪化すると徐々に皮膚の色が赤色から紫色に変化して一部の皮膚が壊死に至ることもあります。
ヒアルロン酸による血行障害が疑われた場合は、すぐヒアルロン酸を溶解して除去する必要があります。

料金(税別)

ヒアルロン酸

ジュビダームビスタ 0.8ml 80,000円
ベロテロ 1.0ml 80,000円

よくある質問

Q1. 施術時間はどのくらいかかりますか?
A1. 部位によって異なりますが、10〜20分程度。麻酔クリームを希望の方は約60分前から塗布します。
Q2. 副作用はありますか?
A2. ほとんどありません。
ただし、内出血、浮腫、腫脹、痒み、色素沈着、圧痛のように一般的にみられる、注入に関連した反応が起こることがあります。
非常に稀ですが、皮膚の血行障害やアレルギーを起こす可能性があります。
Q3. 他のインプラント注入後の注入は可能ですか?
A3. 永久的なインプラントの注入後は使用はお勧めできません
Q4. レーザーなどの治療といっしょにできますか?
A4. 熱を発生する治療や強い刺激を加えるマッサージなどはその時のお肌の状態にもよりますので医師にご相談ください。
Q5. 触ると硬く、目立ちますか?
A5. 注入するヒアルロン酸の硬さと深さによっては治療後しばらく軽いしこりを触れることがありますが、自然に滑らかになじんでいきます。
Q6. 痛みはありますか?
A6. ジュビダームビスタには麻酔剤は入っていませんが、非常に滑らかな性状のため皮膚の抵抗が少ないので注入時の痛みがとても少ないのが特徴です。ベロテロには少量の麻酔剤が入っています。また、33Gの極細針(¥1,000 税抜)で注入しますので、通常の針より痛みは少なくなります。
痛みに弱い方は60分程度の麻酔クリームによる表面麻酔(¥2,000 税抜)をすることでさらに痛みが楽になります。

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